結論応募単価は、応募1件を獲得するためにかかった費用で、「応募獲得にかけた費用 ÷ 応募数」で計算します。公的統計はありませんが、代理店が公開している目安には、Indeed PLUSでクリック単価約100〜300円・応募率1〜2%・応募単価約8,000〜15,000円という例があります。ただし職種・エリア・求人原稿で大きく変わるため、相場との差よりも、自社の応募単価を求人ごとに測り、クリックから応募までの区間で下げていくほうが判断に使えます。
「Indeedの応募単価って、うちは高いほうなんでしょうか」——月次の報告に応募単価という数字が載るようになると、次に気になるのはこの点ではないでしょうか。比べる物差しが手元にないと、報告を受けても良し悪しを判断できないんですね。
この記事では、応募単価の計算式と採用単価との違いを整理したうえで、公開されている目安、クリック単価と応募率からの逆算、首都圏で応募単価が高くなるのかどうかを、確認できる一次情報の範囲でお伝えします。後半では、クリックから応募までの区間で応募単価を下げる5つの打ち手と、応募単価の視点で代理店を比べるときの評価軸をまとめました。数値には出典と確認日を添え、公開されている目安と、計算上の例とを本文の中で区別しています。
応募単価とは|計算式と採用単価との違い
応募単価とは、求人広告で応募1件を獲得するためにかかった費用のことで、「応募獲得にかけた費用 ÷ 応募数」で計算します。英語のCost Per Applicationを略してCPAとも呼ばれます。入社した人数で割る採用単価とは、分母が違う別の指標です。
この記事の要点
- 応募単価は「応募獲得にかけた費用 ÷ 応募数」で計算する。代理店に運用を頼んでいる場合は手数料も費用に含める
- クリック課金型の求人広告では、応募単価は「クリック単価 ÷ 応募率」に分解できる
- 応募単価を都県別・職種別に示した公的統計はない。代理店が公開する目安には、Indeed PLUSで約8,000〜15,000円(応募率1〜2%が目安)という例がある
- 予算は採用目標から逆算する。応募率の置き方ひとつで、必要なクリック数は数倍から10倍の幅で変わる
- 首都圏だから一律に高いとは言えない。Indeed公式の見積もりツールでは、1都3県とも全国中央値を上回る職種と下回る職種が混在する
- 応募単価を下げる打ち手は、クリックから応募までの区間(タイトル・冒頭情報・応募フォーム・配信設定・計測単位)に集中している
- 応募単価が下がっても採用単価が下がるとは限らない。面接以降の歩留まりとあわせて判断する
計算自体は割り算ひとつですが、分子と分母をどう取るかで数字が変わります。比較の前に、次の2点を社内で揃えておいてください。
- 分子に何を含めるか:自社で運用している場合は広告費だけです。代理店に運用を頼んでいる場合は、広告費に運用代行手数料を足した支払総額を分子にします。手数料を除くと、手数料の高い契約ほど応募単価が安く見えてしまうためです
- 分母に何を数えるか:同じ人からの重複応募や、明らかに条件外の応募を数えるかどうかを決めておきます。応募の数え方が月ごとに変わると、数字の上下が運用の結果なのか集計の違いなのかを区別できなくなります
| 指標 | 計算式 | わかること | 主に動かせる場所 |
|---|---|---|---|
| クリック単価 | 広告費 ÷ クリック数 | 求人を1回見てもらうための費用 | 配信設定・競合状況 |
| 応募単価 | 応募獲得にかけた費用 ÷ 応募数 | 応募1件を獲得するための費用 | 求人原稿・応募導線・配信設定 |
| 採用単価 | 採用にかかった費用の合計 ÷ 入社人数 | 1人の入社にかかった費用 | 面接以降の選考・内定後のフォロー |
3つの指標は順番につながっています。クリック単価が求人を見てもらう入口の費用、応募単価がそのうち応募まで進んだ分の費用、採用単価が入社まで進んだ分の費用です。代理店に運用を頼んでいる場合の支払総額の考え方はIndeed運用代行の費用相場で、採用単価の水準は求人広告の採用単価の相場で扱っています。この記事は、その間にある応募単価に絞ってお伝えします。
応募単価の相場|公開されているデータで見る目安
応募単価の相場は、公的統計では示されていません。参考にできるのは、代理店が自社の運用実績をもとに公開している目安で、Indeed PLUSについてはクリック単価約100〜300円、応募単価約8,000〜15,000円(応募率1〜2%が目安)という例があります。いずれも特定の代理店が公開している値であり、業界全体の平均ではありません。
100〜300円
クリック単価の目安(Indeed PLUS)
1〜2%
応募率(クリックから応募)の目安
0.8〜1.5万円
応募単価の目安(Indeed PLUS)
約6,437円
公開事例で記録された応募単価
出典:株式会社R4「Indeed PLUSのクリック単価はいくら?平均相場と費用を徹底解説」(2026年7月8日更新)、同「Indeed運用事例|CPA約16,750円から約6,400円へ改善、「応募数最大化」と「バランス型」を比較検証」(2026年7月7日公開)。いずれも2026年10月5日確認。上の3つは同社が解説記事で一般的な目安として示している値で、同じ記事のクリック単価の比較表には、同社の運用実績に基づく目安であり公式の価格ではないと注記されています。右端の値は同社が公開している1社の事例です。
CASE
配信設定だけを変えて応募単価を比べた公開事例
条件
調査・測量職の正社員の中途採用で、検証期間は2026年1月〜5月。1つの原稿を1つのキャンペーンで運用し、原稿・予算・勤務地などの条件を変えずに、Indeedの配信設定だけを「応募数最大化」と「バランス型」で切り替えて比べています。
結果
「応募数最大化」ではクリック単価が約215円、応募単価が約16,750円まで上がりました。「バランス型」に切り替えた後は、クリック単価が約158〜204円、応募単価が6,000〜8,000円台で推移し、検証の最終局面では約6,437円を記録したと報告されています。
読み取れること
同じ原稿・同じ予算でも、配信設定の違いだけで応募単価に2倍以上の差が出た例です。応募単価の高い・低いは、媒体や職種だけでなく、運用の設定でも動くことがわかります。
ここを押さえる
目安の幅は、計算すると想像以上に広がります。クリック単価100〜300円と応募率1〜2%を組み合わせると、応募単価は計算上5,000円から30,000円まで6倍の開きが出ます。公開されている目安は「自社の数字がこの範囲から大きく外れていないか」を確かめる物差しとして使い、目標値そのものは自社の実績から置いてください。
応募単価が決まる仕組み|クリック単価と応募率から逆算する
クリック課金型の求人広告では、応募単価は「クリック単価 ÷ 応募率」で決まります。Indeedは求職者が求人をクリックしたときに料金が発生する仕組みのため、1件の応募を得るまでに何回クリックされたかが、そのまま応募単価になって表れます。
たとえばクリック単価が200円で応募率が1%なら、応募1件までに100回のクリックが必要で、応募単価は2万円です。求人原稿の改善で応募率が2%に上がれば、クリック単価が同じでも応募単価は1万円に下がります。応募単価を下げる手段は、クリック単価を下げることと応募率を上げることの2つしかなく、多くの場合は後者のほうが動かせる余地が大きいということです。
この式を逆にたどると、採用目標から月の予算を組み立てられます。林田 結衣の著書『Indeed PLUSで採用は変わった』(第3章3-3)では、次の流れで試算しています。
採用目標を決める
月3名の入社を目標に置きます。
歩留まりから必要な応募数を出す
応募から面接が50%、面接から内定が40%、内定から入社が80%の会社なら、応募から入社までは16%です。3名 ÷ 16% で、必要な応募はおよそ19件になります。
応募率から必要なクリック数を出す
クリック10回に1件の応募(応募率10%)と置くと、19件 ÷ 10% で約190クリックが必要です。
クリック単価を掛けて月予算にする
クリック単価400円なら、約190クリック × 400円 で月予算の目安は約7.6万円です。このときの応募単価は、400円 ÷ 10% = 4,000円になります。
応募率10%は、計算の流れを示すための仮の数字です
著書の試算は逆算の手順を示すことが目的で、応募率10%は説明用に置いた数字です。先ほどの公開されている目安のように、応募率1〜2%の水準もあります。同じ19件の応募をクリック単価400円で集める場合、応募率2%なら約950クリック・月約38万円、応募率1%なら約1,900クリック・月約76万円となり、予算は5倍から10倍に膨らみます。逆算に使う応募率は、必ず自社の管理画面の実績から取ってください。
この章の出典
Indeed PLUSで採用は変わった——中小企業のための実践運用ガイド
第3章3-3「課金体系と予算設計」で、採用目標から応募数・クリック数・月予算へと逆算する手順を解説しています。この記事の逆算パートは同節の試算をもとにしています。
首都圏の応募単価は高くなるのか|見積もりツールと求人倍率で確かめる
首都圏の応募単価は、一律に高くなるとは言えません。応募単価を都県別に示した公開データはありませんが、Indeed公式の見積もりツールでは、1都3県とも全国中央値を上回る職種と下回る職種が混在しています。就業地別の有効求人倍率も、1都3県の合計である南関東は全国を下回っており、差を生むのはエリアよりも職種だと読み取れます。
直接の数字がないため、ここでは2つの公開データを間接的な手がかりとして使います。1つ目はIndeedの採用予算お見積りツールです。職種と都道府県ごとに採用予算の相場感を確認できるツールで、表示される採用予算の概算は、過去の同条件の求人実績から推定されたものと公式に説明されています。
見積もりツールの数字は、応募単価ではありません
このツールが表示するのは、採用1名あたりの採用予算の概算です。採用人数を選ぶと、その人数分を掛けた金額が表示されます。応募単価そのものではないため、ここでは「首都圏のほうが費用がかさみやすいか」という傾向を見るための参考として扱います。
| 都県 | 全国中央値を上回る | 全国中央値を下回る | 全国中央値と同じ |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 13職種 | 8職種 | 2職種 |
| 神奈川県 | 15職種 | 7職種 | 1職種 |
| 埼玉県 | 13職種 | 8職種 | 2職種 |
| 千葉県 | 12職種 | 10職種 | 1職種 |
| 職種 | 全国中央値 | 東京都 | 神奈川県 | 埼玉県 | 千葉県 |
|---|---|---|---|---|---|
| 事務職 | 15万円 | 17万円 | 16万円 | 16万円 | 15万円 |
| 交通・運輸職 | 25万円 | 31万円 | 32万円 | 29万円 | 32万円 |
| 製造職 | 22万円 | 28万円 | 24万円 | 23万円 | 30万円 |
| 営業・販売職 | 31万円 | 29万円 | 26万円 | 35万円 | 26万円 |
| IT職 | 27万円 | 21万円 | 32万円 | 21万円 | 21万円 |
出典:Indeed 公式「採用予算お見積りツール」の表示値(採用人数1名・2026年10月5日確認)。全国中央値は、同ツールで値が表示される都道府県の中央値を編集部が算出したものです。ツールは集計の時点を示していないため、金額は傾向を見る目安としてご覧ください。
交通・運輸職や製造職では1都3県がそろって全国中央値を上回る一方、営業・販売職やIT職では下回る都県もあります。首都圏で募集するから費用がかさむ、と一括りにするより、自社の募集職種で確かめるほうが実態に近づきます。
2つ目の手がかりは、厚生労働省の有効求人倍率です。実際に働く場所で集計した就業地別の数字で見ると、1都3県の需給は次のとおりでした。
| エリア | 有効求人倍率 | 全国計との比較 |
|---|---|---|
| 全国計 | 1.18倍 | — |
| 千葉県 | 1.27倍 | 上回る |
| 埼玉県 | 1.13倍 | 下回る |
| 東京都 | 1.07倍 | 下回る |
| 神奈川県 | 1.02倍 | 下回る |
| 南関東(1都3県) | 1.10倍 | 下回る |
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」第6表-1(新規学卒者を除きパートタイムを含む/令和8年10月2日公表・2026年10月5日確認)。地域別の南関東は埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県で構成されます。
求職者1人あたりの求人の数で見ると、首都圏の需給は全国より緩やかで、都県別では千葉県だけが全国を上回っています。求人倍率が低いからといって応募単価が下がるとは限りませんが、少なくとも「首都圏は人の奪い合いが激しいから応募単価が高い」とは、この数字からは言えません。就業地別と受理地別という2つの集計の違いと、職種別の倍率は求人広告の採用単価の相場で詳しく扱っています。
ここを押さえる
首都圏かどうかより、募集職種による差のほうが大きく出ます。自社の応募単価が高いと感じたら、まず見積もりツールで募集職種と都道府県を選び、全国の水準と比べてみてください。職種の市況として高いのか、自社の原稿や設定に原因があるのかを、ここで切り分けられます。
応募単価を下げる5つの打ち手|クリックから応募までの区間で効くもの
応募単価を下げる打ち手は、求人がクリックされてから応募が完了するまでの区間に集中しています。応募単価は「クリック単価 ÷ 応募率」で決まるため、同じ広告費のまま応募率を上げるか、応募につながらないクリックを減らせば、その分だけ応募単価が下がります。効き目の確認がしやすい順に、5つにまとめました。
職種名・タイトルを、検索される言葉にする
求職者は、社内の呼び名ではなく一般に通じる言葉で求人を探します。社内用語や抽象的な「スタッフ募集」のままでは、検索結果に出にくいうえ、内容を誤解したクリックを招きます。タイトルは職種名を先頭に置き、条件は最重要の1〜2点だけを添えてください。
見る指標:クリック率と応募率。クリックは増えたのに応募率が下がった場合は、タイトルと中身がずれています。
スマホの最初の画面に、給与・勤務地・勤務時間を置く
求人を開いた求職者は、最初の1画面で「自分の条件に合うか」を判断します。会社紹介や理念から書き始めると、判断に必要な情報にたどり着く前に閉じられてしまいます。給与は下限と上限の両方を、勤務地は最寄り駅や通勤手段まで、冒頭に書いてください。
見る指標:応募率。クリック数が変わらないまま応募率が上がれば、冒頭の情報設計が効いています。
応募フォームの入力項目を減らす
応募ボタンを押してから完了するまでに入力項目が多いと、途中で離脱されます。この離脱はクリックの費用をかけたあとで起きるため、そのまま応募単価を押し上げます。面接の段階で聞けば足りる項目は、応募フォームから外してください。
見る指標:応募の開始数と完了数の差。ATSや応募管理の画面で確認できる場合は、まずここを見ます。
配信設定を、求人ごとのデータ量に合わせる
先ほどの公開事例では、原稿も予算も同じまま、配信設定を切り替えただけで応募単価に2倍以上の差が出ていました。同事例では、1原稿1キャンペーンでデータ量が限られる運用環境では「応募数最大化」でクリック単価と応募単価が上がりやすかったと報告されています。設定は一度決めたら終わりではなく、求人の数やデータの量に応じて見直す対象です。
見る指標:設定を変えた前後のクリック単価と応募単価。比べるときは原稿と予算を変えずに、設定以外の条件を揃えてください。
求人を職種・勤務地ごとに分けて、応募単価を求人単位で測る
複数の職種や勤務地を1本の求人にまとめると、応募単価も全体の平均でしか見えません。平均の中では、よく応募が集まる求人と、費用ばかりかかる求人の差が埋もれてしまいます。職種と勤務地ごとに求人を分け、応募単価を求人単位で並べると、手を入れるべき求人がはっきりします。
見る指標:求人ごとの応募単価。月ごとに並べ、上位と下位の求人で原稿の違いを比べます。
クリック単価を下げること自体を目的にしない
クリック単価だけを抑えると、表示される機会が減ったり、応募につながりにくいクリックばかりが集まったりして、結果として応募単価が上がることがあります。判断の基準は、クリック単価ではなく応募単価に置いてください。広告費を増やす判断も同じで、応募率が低いまま増額すると、応募単価は下がらずに総額だけが増えます。
この5つは、いずれも応募が来るまでの区間で効く打ち手です。応募が来たあとの面接日程の連絡や内定辞退の防止といった、面接以降の打ち手は応募単価ではなく採用単価に効くため、求人広告の採用単価の相場でまとめています。打ち手を試しても数字が動かない場合の原因の切り分けは、Indeedで成果が出ない3つの原因が参考になります。
応募単価だけで判断しない|採用単価・定着とあわせて見る
応募単価が下がっても、採用単価が下がるとは限りません。応募単価は応募が来るまでの効率を測る指標で、応募した人が面接に進み、入社し、定着するかどうかは含まれていないためです。応募単価は採用単価の手前の数字として、面接以降の歩留まりとセットで見てください。
求人A:応募単価5,000円
広告費20万円・応募40件
- 条件の合わない応募が多く、面接に進んだのは4件
- 入社は1名
- 採用単価は20万円 ÷ 1名 = 20万円
求人B:応募単価1万円
広告費20万円・応募20件
- 応募は半分だが、条件の合う応募が多く面接は8件
- 入社は2名
- 採用単価は20万円 ÷ 2名 = 10万円
仮の数字による計算例です。応募単価が倍の求人Bのほうが、採用単価は半分になっています。応募単価だけを見て求人Aの出し方を正解にすると、採用単価は上がります。
応募単価を下げる打ち手のうち、タイトルを広げすぎたり、条件をぼかして応募の間口を広げたりする方法は、この求人Aの形になりがちです。応募単価と一緒に、応募から面接に進んだ割合も毎月記録しておくと、応募の数を増やしたのか、合う人の応募を増やしたのかを区別できます。入社後の定着まで含めた採用単価の考え方は求人広告の採用単価の相場で詳しく扱っています。
応募単価の視点で代理店を比べる4つの評価軸
応募単価の視点で代理店を比べるときは、掲載料や手数料率の安さより、応募率を上げる原稿の制作力と、配信の組み替えと数字の報告ができるかを見てください。当サイトでは首都圏の代理店を10の指標で加重評価していますが、応募単価に特に効くのは次の4つです。指標の定義と重み配分は編集方針・評価方法で公開しています。
- 15% G. Indeed PLUS時代の運用力 配信設定の見直しや媒体の組み替えを、求人ごとのデータを見ながら行えるか。公開事例のとおり、設定の違いだけで応募単価は大きく動きます。
- 10% H. 採用ブランディング対応 求人原稿・写真・採用ページを内製で作り直せるか。応募率を上げる打ち手の多くは原稿の改善であり、作り直しのたびに外注が必要な体制では改善の回数が減ります。
- 5% E. 成果の可視化・レポーティング クリック数・応募率・応募単価を、求人ごとに毎月報告してもらえるか。全体の平均だけの報告では、どの求人に手を入れるべきかが判断できません。
- 5% D. 料金体系の透明性 広告費と運用代行手数料が分けて示されているか。手数料を含めた支払総額で応募単価を計算するには、両者の内訳がわかることが前提になります。
重み配分としてはGとHが主要な指標、EとDは補助的な指標という位置づけです。それでも応募単価の記事でEとDを挙げているのは、応募単価を正しく計算し、求人ごとに比べ続けるための土台になるからです。代理店に相談するときは、現在の求人ごとのクリック数・応募数・支払総額を手元にそろえてから見積もりを依頼すると、提案の中身を比べやすくなります。依頼先の比べ方の全体像は求人広告代理店の選び方で整理しています。
首都圏の代理店を、評価軸10指標で比較しています。応募単価の改善を相談できる依頼先を探すときの出発点にしてください。
首都圏の求人広告代理店おすすめ比較ランキングを見るよくある質問
Q応募単価の相場はいくらですか?
応募単価の相場を示した公的統計はありません。代理店が自社の運用実績をもとに公開している目安としては、Indeed PLUSでクリック単価約100〜300円、応募率1〜2%、応募単価約8,000〜15,000円という例があります。ただしクリック単価と応募率の幅を組み合わせると、計算上は5,000円から30,000円まで開きます。目安は自社の数字が大きく外れていないかを確かめる物差しとして使い、目標値は自社の実績から置いてください。
Q応募単価はどうやって計算しますか?
応募単価は、応募獲得にかけた費用を応募数で割って計算します。自社で運用している場合は広告費を、代理店に運用を頼んでいる場合は広告費に運用代行手数料を足した支払総額を分子にします。クリック課金型の求人広告では、クリック単価を応募率で割っても同じ値が出ます。重複応募を数えるかどうかなど、分母の数え方を社内で固定してから毎月比べてください。
Q応募単価と採用単価の違いは何ですか?
応募単価は応募1件あたりの費用で、採用単価は入社1名あたりの費用です。応募単価は応募が来るまでの効率を示し、採用単価はそこに面接・内定・入社の歩留まりが加わった結果を示します。応募単価が下がっても、条件の合わない応募が増えて入社が減れば、採用単価は上がることがあります。2つの指標を並べて記録し、どの段階で費用がかさんでいるかを切り分けてください。
QIndeedの応募単価はどのように決まりますか?
Indeedの応募単価は、クリック単価を応募率で割った値で決まります。Indeedは求職者が求人をクリックしたときに料金が発生する仕組みのため、応募1件までに必要なクリックが多いほど応募単価は高くなります。たとえばクリック単価200円で応募率1%なら応募単価は2万円、応募率が2%に上がれば1万円です。クリック単価は職種や競合状況、配信設定によって変わり、応募率は求人原稿や応募フォームによって変わります。
Q首都圏は応募単価が高くなりますか?
首都圏の応募単価が一律に高くなるとは言えません。応募単価を都県別に示した公開データはなく、Indeed公式の採用予算お見積りツールでは、1都3県とも採用予算の概算が全国中央値を上回る職種と下回る職種が混在しています。厚生労働省の令和8年8月の就業地別有効求人倍率も、南関東は1.10倍で全国計1.18倍を下回り、都県別では千葉県の1.27倍だけが全国を上回りました。差を生む要因としては、エリアより募集職種の影響が大きいと読み取れます。
Q応募単価を下げるには何から始めればいいですか?
応募単価を下げるには、まず求人を職種・勤務地ごとに分けて、求人単位で応募単価を測るところから始めてください。そのうえで、職種名を検索される言葉にする、スマホの最初の画面に給与・勤務地・勤務時間を置く、応募フォームの入力項目を減らす、配信設定をデータ量に合わせて見直す、という順に手を入れます。変更は1か月に1〜2か所に絞り、変更日と応募単価の推移を並べて効果を確認します。
Q代理店に頼むと応募単価は上がりますか?
代理店に頼むと運用代行手数料が加わるため、応募数が変わらなければ応募単価は上がります。一方で、原稿の改善や配信設定の見直しによって応募率が上がれば、手数料を含めても応募単価が下がることがあります。判断するときは、広告費だけでなく手数料を足した支払総額を応募数で割り、自社運用のときと同じ定義で比べてください。広告費と手数料が分けて示される契約であれば、この比較ができます。
まとめ|応募単価は相場ではなく、求人ごとの実数で持つ
応募単価は、応募1件を獲得するためにかかった費用で、「応募獲得にかけた費用 ÷ 応募数」で計算します。代理店に運用を頼んでいる場合は、手数料を含めた支払総額を分子にします。相場を示した公的統計はなく、代理店が公開している目安にはIndeed PLUSで約8,000〜15,000円という例がありますが、クリック単価と応募率の幅を考えると、計算上は数倍の開きが出る数字です。
クリック課金型の求人広告では、応募単価は「クリック単価 ÷ 応募率」で決まります。採用目標から逆算するときは、置いた応募率ひとつで必要な予算が大きく変わるため、自社の実績から取った応募率を使ってください。首都圏だから一律に応募単価が高いとは言えず、公開データからは、エリアより募集職種による差のほうが大きいと読み取れます。
応募単価を下げる打ち手は、タイトル、スマホの冒頭情報、応募フォーム、配信設定、求人の分け方という、クリックから応募までの区間に集中しています。そして応募単価が下がったら、その応募が面接と入社につながっているかを採用単価で確かめてください。公開されている目安は出発点として使い、そこから先は求人ごとの実数を同じ定義で測り続けることが、応募単価を下げる近道です。
出典:Indeed 公式「Indeed PLUS」/Indeed 公式「採用予算お見積りツール」/厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」(令和8年10月2日公表)/株式会社R4「Indeed PLUSのクリック単価はいくら?平均相場と費用を徹底解説」/株式会社R4「Indeed運用事例|CPA約16,750円から約6,400円へ改善」/林田 結衣『Indeed PLUSで採用は変わった』(Indeed代理店ラボ出版)。Webページはいずれも2026年10月5日確認。

